【歯を失う原因は虫歯よりも歯周病?】
皆さんこんにちは!
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歯を失う原因は虫歯よりも歯周病である
この言葉を歯科医院で聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
虫歯と歯周病:その違いとメカニズム
虫歯とは
虫歯は口腔内の細菌が糖分を代謝する際に産生する酸によって
歯の硬組織であるエナメル質や象牙質が溶かされる疾患です。
主にミュータンス連鎖球菌という細菌が関与し、進行すると歯の内部に達して痛みを引き起こします。
虫歯には主に以下の4つの要素が揃うことで発生します。
1,虫歯の原因となる細菌の存在
2,細菌の餌となる糖質
3,虫歯に弱い歯質
4,時間
虫歯の進行は一般的に歯の表面から内部に向かって進みます。
初期の段階では自覚症状がほとんどなく、進行して神経に近づくにつれて
冷たいものや甘いものがしみるようになる、さらに進行すると自発痛が生じます。
歯周病とは
一方、歯周病は歯を支える組織に炎症は破壊が生じる疾患です。
歯と歯肉の間に詰まった歯垢中の細菌が原因となり
初期段階の歯肉炎から、より深刻な歯周炎へと進行していきます。
歯周病の主な原因菌としては、ポルフィロモナス・ジンジバリスや
ネレラ・フォーサイシスなどのグラム陰性気性菌が知られています。
これらの細菌は歯周ポケットに潜み、慢性的な炎症を引き起こします。
歯周病の特徴的な点は、進行するまでほとんど痛みを感じないことです。
そのため、「サイレントディジーズ」とも呼ばれ、
気づいた時にはすでに重症化していることが少なくありません。
年齢層による喪失原因の変化
20~30代:この年齢層では虫歯が歯の喪失原因の約70%を占めています。
若年層では甘いものの摂取頻度が高いことや、進学や就職による
生活環境の変化で歯科受診が疎かになることが要因として考えられます。
40~50代:中年層になると、虫歯と歯周病が原因となる割合がほぼ同程度になります。
この年代は仕事のストレスや生活習慣の乱れが歯周病のリスクを高めるとともに、
若年期からの虫歯治療歴のある歯が経年劣化することも影響しています。
60代以上:高齢者では歯周病が歯の喪失原因の約70%を占めるようになります。
長年にわたる歯周病の進行に加え、全身疾患や服薬による口腔環境の変化、
加齢に伴う免疫力の低下なども要因となっています。
これらの統計から、若いうちは虫歯が主な原因であっても、
年齢を重ねるにつれて歯周病が歯の喪失の主要因となることがわかります。
歯周病が高齢者の歯の喪失において大きな割合を占める理由として以下の要因が考えられます。
1,進行の潜在性:歯周病は自覚症状が乏しく、気づいた時にはすでに進行していることが多い。
一方、虫歯は比較的早期から痛みなどの症状があり、治療のタイミングが早くなりやすい。
2,広範囲の影響:歯周病は口腔内全体に広がりやすく、多数の歯に同時に影響を与えることがある。
虫歯は通常、個々の歯に限局して発生する。
3,不可逆敵な組織破壊:歯周病により一度吸収された歯槽骨は、
通常の治療では元の状態に戻らない。
骨の支えを失った歯は、長期的に維持が難しくなる。
4,全身疾患との関連:歯周病は糖尿病や心疾患などの全身疾患と相互に影響し合い
高齢者では複合的な健康問題として悪化することがある。
歯周病を予防するためには。
1,正しい歯磨
2,歯間部の清掃
3,舌の清掃
4,洗口液の使用
虫歯と歯周病、どちらも歯を失う重大な原因ですが、年齢とともに歯周病の影響が大きくなることは明らかです。
特に中高年以降は、歯周病対策を意識した口腔ケアが非常に重要になります。
しかし、虫歯と歯周病は完全に別々の疾患ではなく、共通のリスク要因を持っています。
そのため、理想的な口腔ケアは両方の予防を視野に入れた総合的なアプローチであるべきです。
歯を失う主な原因が年齢とともに虫歯から歯周病へとシフトしていくことを理解し、
それぞれのライフステージに合わせた適切な口腔ケアを実践することが、
健康な歯を長く維持するための鍵となります。
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