【知覚過敏が重症化しないために】
皆さんこんにちは!
「冷たいものや熱いものを口にすると歯が染みる」
「歯を磨くと痛い時がある」
このような経験のある人も多いのではないでしょうか?
これは知覚過敏の症状です。知覚過敏は外からの刺激により感じる一時的な痛みで、
通常であれば痛みは短時間で治ります。しかし重症化すると話は別です。
知覚過敏が重症化する原因とその症状
知覚過敏で痛みを感じる原因は、象牙質の露出です。
健康な歯であれば、象牙質はエナメル質に守られているため、痛みを感じることはありません。
知覚過敏が重症化し、象牙質がどんどん露出した状態になると以下のような症状が現れます。
【知覚過敏が重症化すると】
・通常2~3秒程度で治るはずの痛みが長く続く
・一瞬の痛みでも痛みの程度が強い
歯が染みるからと行って歯磨きをしないと、歯の表面にプラークが付着して歯を溶かし、
さらに症状が悪化してしまいます。
また歯茎を痛めて象牙質を露出させる原因となるため、誤った方法での過度なブラッシングも良くありません。
その他知覚過敏を悪化、重症化させる原因には以下のようなものがあります。
・歯茎の退縮
・歯の亀裂や破折
・歯ぎしりや食いしばり
・酸性の飲食物の摂取
知覚過敏に気づいたら放置せずに早めの対応が必要です。
知覚過敏は歯周病とも関係している
知覚過敏は、歯周病が原因で起こる場合があります。
歯周病は、プラークと呼ばれる歯垢や歯石が原因で歯茎が炎症を起こす病気です。
最悪の場合、歯を失うこともあります。
歯周病のある人は、炎症により歯茎が下がり痛みを感じる象牙質が露出するため
知覚過敏を起こしやすくなります。
また、知覚過敏の場合、刺激で歯磨きをするのもつらいこともあるでしょう。
しかし歯磨きを怠れば歯周病および知覚過敏のさらなる悪化に繋がります。
残念ながら日本人の歯周病の罹患率は下がってきてはいるものの依然高い状況で
25~34歳で30%、35〜44歳で40%、45〜54歳は50%と年齢とともに上がります。
歯磨きをすると歯が染みる・痛いといった辛い状況まで知覚過敏が進んでいるのであれば
我慢せずに歯医者さんで治療をしましょう!
歯医者での治療を行わなくても良いように、日頃から口腔ケアへの意識を高めることで
知覚過敏があっても重症化を防ぐことができます。
「このぐらい大丈夫」と放置せずに定期的に歯科検診を受診したり、
口腔ケアグッズを見直したりしましょう!
薬局では知覚過敏用の歯磨き粉なども取り扱っているため、
知覚過敏に特化した製品を選択するのもおすすめです!
知覚過敏が重症化すれば、楽しみだった食事や間食時間が苦痛に感じるなど、生活に支障が出てきます。
歯の健康だけでなく、自身の楽しみや生活を守るためにも、
口腔ケアへの意識を高めて行動に移してみてはいかがでしょうか?
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